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初めまして。アドレスをはじめとしたNRの貴重な資料、大変興味深く拝見させていただいております。
じつはKD-A55のレポートのなかに一つ誤りがありましたので伝えさせていただきます。
SAヘッドは1978にメタルとともに登場との記載がございますが、正しくは、1975の登場で、初搭載されたカセットデッキは、生録用ポータブルデッキ、KD-3という機種でした。日本ビクターは比較的にセンダスト合金ヘッドを出した時期が早く、メタル対応も小改良で可能だったようです。この機種の頃、まだNRはディスクリート構成のANRS回路のみで、SuperANRSが搭載されるのは同じく生録用の後継機KD-4となります。
KD-A55に採用されたタイプのSuperANRS(AN7362)ICは従来のIC(TAT000361)より小型化され、コントロールアンプ回路、MIC・LINE切り替え回路も内蔵させたもののようです。A55は仰います通り、A5にSuperANRSとMUSIC SCANヘッドを内蔵させた改良機ですが、そのほかにも、メカコントロール基板のさらなるIC化、5点マルチピークLEDの最高値アップなど、小改良が加えられています。弟機に、マルチピークとMUSIC SCAN機構、カセット照明を除いたA33がございました。
ANRS単体のNRユニットは平型デッキ時代にもNR-20というものが発売されていたようですが、なかなか出玉が少なく、今年オークションで一台見ただけです。パネルをみるとCAL用針メーターが一つなので、コンパンダーのようにL、R切り替えて用いるのではないかと思います。
失礼いたしました。
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